2013年9月5日に行われました
介護技術対策講座
第1回テーマ~排泄介助(ベッドの上でのオムツ交換)編~
貝塚誠一郎先生ご指導による介護研修
この研修会は、「特定非営利活動法人 茨城県地域密着型介護サービス協議会」の事業計画の一環、「複数事業所連携事業(茨城県の事業)」を活用し、知識や技術を習得し、福祉・介護人材の安定的な定着を図る研修会です。
龍ヶ崎会場、八千代会場、水戸会場と、各会場にて全6回(平成25年9月から平成26年2月まで)の講座が開催されます。
今回、講師としてお越しいただいた貝塚誠一郎先生は、「貝塚ケアサービス研究所」の代表を務める一方で、多数の著書や執筆、全国への講演活動を行っており、日々、介護従事者等の意識、資質の向上に努めておられます(※貝塚先生の詳しい情報は、「貝塚ケアサービス研究所」のWebサイトからご覧いただけます)。
先生ご自身の介護に対する倫理観として「自分がされたら嫌なことは、決して他人にはしないこと」ということをお持ちです。実は忘れがちですが、常に人と接する私たちにとってはいつも意識しておくべき考えではないかと、改めて気づかされました。
今回、貝塚先生はなんと兵庫県から駆けつけてくださいました。そして参加者も、『えがお』スタッフ以外からも3つの近隣事業所からあつまり、35名という大きな研修会となりました。意識や技術の向上はもちろん、事業所を越えて若手、中堅、ベテランがあつまり、熱意ある先生からの研修を受ける事ができ、参加者たちは大きな刺激を得る事ができたのではないでしょうか。
集合中の様子
機能訓練室に実習用のベッドを並べ、研修会場を作りました。通常業務を終えた『えがお』スタッフや、近隣の事業所に勤めるスタッフも続々と集まってきました。いつもはイベントなどで利用者の皆様が集まりますが、今日は高い意識を持ったスタッフたちがいっぱいです。
貝塚先生からのお話
貝塚先生は、お話の中で、技術的なことだけでなく、「意識」に関することも説明してくださいました。「自分がされて嫌なことは人にしない」ということ以外にも、「介護者としての資格を取ることがゴールではない」「介護者の意欲や気持ちをフォローしていく」など、血の通った介護技術が必要であることを語られていました。
参加者の皆様も、メモを取ったり深くうなずいたりと、とても真剣な表情でした。
排泄介助の実演
先生が用意してくださった資料を基に、どのように介助が行われるかを実演してくださいました。重要なところは参加者に質問をしたり、「なぜそうするか」を考えさせたりと、利用者のことを常に意識した実演でした。
先生の動作や教えを見逃すまいと、参加者の皆様も先生の実演を真剣に見つめていました。
排泄介助の実習
最後に、参加者がそれぞれ介助者と利用者の役になり、排泄介助の実習を行いました。貝塚先生の説明を聞きながら実演を見るのと、実際に自分の手を動かして行うのとでは大違いで、四苦八苦しながらの実習でした。それでも、ポイントを確認しつつ、じっくりと学ぶ事ができたのではないかと思います。
分からないところなどは先生からのフォローを頂いたり、参加者同士で内容を確認しながら実習を進める場面もありました。今回、貝塚先生からご教授いただいた介助動作は、1回で完璧に学べるものではありませんが、徐々にレベルアップを行い、利用者の皆様により良い介護サービスを提供できるよう、努めて行きたいと思います。